桐生市を、日本各地のまつり・文化・産業・健康・研究を結ぶ「日本まつりの里」の実証拠点へ。
群馬から全国へ展開できる、ふるさと再生モデルをつくる。
謹啓
初秋の候、貴殿におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
このたび、群馬県桐生市において100億円の私財を投じ、地元の未来を守る新たな観光拠点を創設されるとのご壮志を伺い知りました。愛媛の地より、深い感動と心からの共鳴をもって筆を執らせていただいた次第でございます。
私、NGO日本まつりの里 愛媛県支部長代行の横山拓郎と申します。当団体におきましては、10年以上にわたりNPO愛媛まつりの里の事業実証として、愛媛県内の由緒ある神社(椿神社、伊豫稲荷神社、大山祇神社、石鎚神社など)への奉納や、千二百年大祭への奉納、さらには地場産業であるみかん加工食品の開発・実験など、地域伝統の継承と産業振興に務めてまいりました。
すでに13億円規模の建物を取得され、次の世代へとバトンを渡すお覚悟でこの壮大な挑戦に臨まれるご決断は、単なる地域投資を超えた「日本人としての矜持」そのものであると感服いたしております。
愛媛から桐生へ——1,000キロを超える距離はございますが、「まつりと地域の未来を守りたい」という志は同じであると確信しております。
本提案書は、私どもがこれまで各地の祭礼地で培ってきた知見と、桐生が誇る絹と水と祈りの歴史を掛け合わせ、投じられる100億円の価値を未来100年へと確実に繋ぐための具体的な設計図として取りまとめたものでございます。
ぜひとも、この事業を共に創り上げる一員(仲間)としてご検討いただけましたら幸いに存じます。
末筆ではございますが、事業のご成功と貴殿のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
謹白
本構想は、桐生だけで完結する観光施設をつくる計画ではありません。桐生が持つ八木節、祇園、桐生織、重伝建地区、ものづくり文化を入口として、群馬県各地の温泉、食、自然、伝統文化、地域産業を結び、県民・国内旅行者・海外からの訪問客が何度でも訪れる交流拠点を形成します。
八木節、祇園、織物、工芸、歴史的な町並み、ものづくり。桐生の「本物」を体験できる起点とします。
県内各地の温泉地、食、自然、祭礼、芸能をつなぎ、桐生から県内周遊へ、温泉地から桐生へという双方向の人流をつくります。
県民の日常利用、国内旅行、台湾をはじめとする国際交流、インバウンドを一つの場所で交差させます。多言語案内と「参加できる文化体験」を基本にします。
桐生市を単なる開催地ではなく、全国へ展開する「日本まつりの里」構想の実証・研究・人材育成・事業開発の中心地として位置づけます。その象徴として、桐生市内に「NPO群馬まつりの里 本部」および「NGO日本まつりの里 本部」を置くことを提案します。
群馬県内のまつり、温泉地、地域企業、自治体、保存会、大学、県民を結ぶ地域実装の中核。毎週土日の持ち回り実演、地域商品開発、人材育成、県内周遊を推進します。
群馬で得られた実証成果を全国へ共有し、日本各地の祭礼地・地域団体・研究者・企業、さらに海外との交流を結ぶ全国ネットワークの中核を担います。
桐生で実証 → 群馬県内で連携 → 全国へ展開という段階的なモデルを構築し、「ふるさとを守りながら新しい産業を生む」日本型地域再生の実証地を目指します。
まつりは一日限りのイベントではありません。祈り、共同体、音、踊り、食、衣装、工芸、商い、世代継承が一つになる、日本の地域文化の総合体です。だからこそ、観光・産業・教育・研究・健康・国際交流という異なる事業を、無理なく一つに束ねることができます。
本構想は、単なる観光イベント事業ではなく、桐生市を日本各地へ展開可能な「ふるさと再生」の実証地とする提案です。地域の文化を守る「まつり」、地域資源から新しい産業を生む「六次産業=地域イノベーション」、そして温泉・滞在・休養・ウェルネスを組み合わせる「統合医療・リトリート」の三本柱を相互に循環させ、地域そのものの価値を高めることを目指します。
日本のまつり、祭礼、芸能、食、工芸を「見る文化」だけでなく、参加・交流・滞在につながる地域資源として活かします。
桐生夜市、地域のまつり、台湾との文化交流、伝統芸能、工芸体験などを年間プログラムとして展開し、温泉街への継続的な来訪理由をつくります。
農林水産物だけを対象とする狭義の六次産業化ではなく、地域に眠る素材・技術・文化・人材・空き店舗・観光資源を組み合わせ、新しい商品・サービス・ブランドを生み出します。
地域資源 × 加工・開発 × 販売・観光・体験を一体化し、地域外へ流出していた付加価値を地域内に残します。
温泉街が本来持つ「休む・整える・滞在する」という価値を現代的に再編集します。温泉、睡眠、食、運動、瞑想、気功、自然体験などを組み合わせたウェルネス滞在を提案します。
さらに補完代替的なウェルネス・サービスの一つとして「レゾナンス」を組み込める事業モデルを検討します。
三つを別々の事業にせず、互いに顧客・売上・人材を循環させることが「日本まつりの里」の基本構造です。中心に置くのは常にまつり=地域共同体を結び直す力であり、文化保存だけでなく、産業創出、人材育成、健康滞在、国際交流へつなげます。
地域で採れたものを加工して売るだけではなく、桐生の織物、食、温泉、水、歴史、職人技、空き店舗、祭礼文化までを「地域資本」と捉え、異分野を掛け合わせて新しい市場をつくります。
農産物・食・水・温泉・織物・工芸・文化・人材
加工品・料理・工芸品・体験・ツアー・ウェルネス
夜市・温泉街・EC・宿泊・台湾交流・ふるさと納税等
・桐生の食材を使った夜市向け商品・土産品の共同開発
・桐生織と現代デザインを組み合わせた商品開発
・旅館、料理人、生産者による地域食ブランド
・空き店舗を小規模工房・販売・体験拠点として活用
・まつり、工芸、食を組み合わせた体験型旅行商品
・台湾企業・出店者との共同商品、交流イベント
本部が製造・販売を独占するのではなく、地域企業や職人、生産者をつなぐ企画・実証・ブランド・販路開拓のプラットフォームとなります。
試作品を小さくつくり、夜市やイベントで実際に販売し、反応の良いものだけを商品化することで、大きな先行投資を避けます。
温泉街を観光だけで終わらせず、数日間滞在しながら心身を休め、生活習慣を見直す場所へ。既存旅館や温泉施設を活用するため、専用の巨大施設を新設する必要はありません。
温泉、休養、睡眠、食事、散策、自然体験など、温泉地がすでに持っている資源を滞在プログラムとして再構成します。
ヨガ、瞑想、呼吸法、気功等のウェルネスプログラムを、地域内外の専門家と連携して提供します。
医療行為を行う場合は医療機関・有資格者との連携を前提とし、ウェルネス領域と医療領域を明確に区分した運営とします。
本構想では、NGO日本まつりの里主宰・松田和裕が事業として展開するサイマティクス・レゾナンス(音響共鳴療法)を、温泉・休養・睡眠・食・運動・瞑想等と組み合わせる補完代替的ウェルネス・プログラムの一つとして活用することを提案します。
事業者側の実績情報では、レゾナンスは約15年にわたり展開され、世界約4,000名のユーザー、日々5,000人以上の利用規模を持つとされています。また公式サイトでは、2009年の第9回日本抗加齢医学会総会での研究発表、2024年の国際統合医療シンポジウム向け臨床研究成果の発表など、学会・研究関連の取り組みが紹介されています。
・宿泊者向け音響ウェルネス体験
・温泉、睡眠、瞑想、気功等との複合リトリート
・予約制ウェルネスセッション
・プラクティショナー研修・人材育成
・大学・研究機関との共同検討・研究
・国内外の利用者を対象とした滞在型プログラム
既存の実績を事業資産として活用しつつ、桐生では大学・研究機関との連携によって、利用状況やウェルネス指標等を適切な研究設計のもとで検証できる環境を目指します。
疾病の診断・治療・治癒を保証するものとして表示せず、医療行為を行う場合は医療機関・有資格者との連携を前提とします。広告・提供方法についても医師法、薬機法、景品表示法その他の関係法令を確認して運用します。
旅館の客室、温泉、既存の宴会場・会議室、地域の自然環境などを活用し、必要な機器や人材だけを組み合わせます。これにより大きな固定資産を抱えず、需要を確認しながら段階的に拡張できます。
大型イベントを年に数回だけ開催するのではなく、毎週土日に県内各地のまつり・郷土芸能・食・工芸を持ち回りで実演します。訪れるたびに内容が変わることが、年間を通じた再訪の理由になります。
山車、囃子、踊り、太鼓、郷土芸能、地域の食や物産を組み合わせ、夕方から夜にかけて温泉街・既存施設を活用します。
踊り方、楽器、衣装、工芸、食文化などを「見る」だけでなく、子ども、県民、観光客、外国人が実際に参加できるプログラムにします。
桐生だけに限定せず、群馬各地域の保存会、団体、事業者を順次招きます。出演側にとっても発表・販売・後継者獲得の場となります。
実演、体験、記録、研究、販売を同じ場所で行います。来訪者は観客から参加者へ、若者は担い手へ、地域企業は協賛者から共同事業者へ。週末の継続開催によって、まつりを地域の日常経済へ接続します。
日本まつりの里を、観光施設だけでなく地域文化・地域産業・観光・健康・ウェルネスを研究し、実社会で検証できるフィールドとして位置づけます。
まつり、民俗芸能、地域史、織物、温泉文化の記録・アーカイブ化。来訪者動向、インバウンド、周遊、消費、再訪率等を継続的に研究します。
大学・企業・職人・生産者が共同で商品やサービスを開発し、週末イベントを実証市場として活用します。研究成果を地域の売上と雇用につなげます。
学生のフィールドワーク、インターン、観光人材育成、地域プロデューサー教育の場とし、若い世代が地域文化に関わる入口をつくります。
温泉、睡眠、食、運動、瞑想等のウェルネスについて、適切な研究倫理と専門家の監修のもとで検証できる連携体制を目指します。レゾナンス等の補完代替的サービスについても、医療効果をあらかじめ前提とせず、大学・研究機関と研究課題・評価指標・研究倫理を整理したうえで共同検討の対象とします。
文化を展示して終わるのではなく、毎週の実演・来訪・購買・滞在から得られる知見を蓄積し、翌年の企画、商品、観光政策、人材育成へ還元する循環をつくります。
使い切る建設費とは考えない
安全改修・景観・夜市設備・実証
宿泊・飲食・物販・体験・協賛
夜の温泉街に人が歩く理由をつくります。台湾の夜市を参考に、桐生・群馬の食、台湾・アジアの食、工芸、縁日、音楽、踊り、伝統芸能を組み合わせ、県民が日常的に楽しめ、国内旅行者には群馬周遊の夜の目的地となり、インバウンドには日本文化へ参加する入口となる定期的なナイトマーケットとして育てます。
温泉まつり夜市郷土料理台湾・アジア桐生織工芸音楽国際交流
出店100店 × 5万円 = 500万円
企業協賛20社 × 50万円 = 1,000万円
広告・物販・体験・特別席等 = 500〜1,000万円
開催経費を1,500〜2,000万円程度に管理し、原則として出店料・協賛・事業収益で賄います。
宿泊、飲食、温泉、土産等の地域消費はイベント会計とは別に地域事業者へ直接還流します。
| 項目 | 考え方 | 概算 |
|---|---|---|
| 既存建物の必要改修・安全対策 | 構造を活かし、安全性・設備を優先 | 1.0〜1.5億円 |
| 街路・照明・サイン・回遊環境 | 温泉街全体を一つの会場として見せる | 0.5〜0.8億円 |
| 夜市・まつり可搬設備 | 舞台、音響、照明、屋台、電源等 | 0.3〜0.5億円 |
| 空き店舗等の小規模改修支援 | 店舗・工房・期間限定拠点へ | 0.3〜0.5億円 |
| WEB・予約・多言語・地域情報 | 来訪前から現地回遊までを支援 | 0.2〜0.3億円 |
| 実証イベント・開業広報 | 小さく試し、反応を測る | 0.3〜0.5億円 |
| 調査・設計・許認可・予備費 | 消防・安全・法務等を含む | 0.4〜0.9億円 |
| 立ち上げコンサルティング | 横山拓郎が初年度1年間、現地で事業立ち上げを伴走 | 1,500万円/年 |
| 追加初期投資 合計 | 3.0〜5.0億円+上記コンサルティング料 | |
取得済み不動産
取得済み資産+追加初期投資の目安(コンサルティング料・活動実費を除く)
※上記は事業構想段階の概算モデルです。対象物件の延床面積、築年数、設備・消防・耐震状況、道路使用条件等の現地調査後に精査します。横山拓郎の初年度コンサルティング料1,500万円、および現地リサーチ・移動・宿泊その他の活動実費は、施設等への初期投資とは区分して計上します。
企画、営業、広報、地域調整、経理、国内外連携に集中。イベント時は地域人材を組み合わせます。
常勤人件費、事務局、広報、営業、保険、専門家費用等をコンパクトに管理します。
100万円×30社+300万円×10社。寄付だけでなく広告・販売・採用・商品開発等の価値を返します。
旅館は旅館、飲食店は飲食店、商店は商店として営業を続けます。本部は街全体のブランド、集客、企画、連携、情報発信を担う地域のプロデューサーとなります。
この構想を独立した新規施設として進めるのではなく、桐生市・群馬県がすでに持つ文化資源、観光政策、リトリート施策、インバウンド施策と接続させます。以下は企画・協議・調査時に参照する公式情報です。
※外部リンクは各自治体・事業者等が運営するサイトへ移動します。制度・募集内容は変更される場合があるため、実施時点で最新情報を確認します。
既存施設、安全性、空き店舗、地域事業者、人材、交通動線を調査。県内のまつり・芸能団体、温泉地、大学・研究機関との連携候補を整理し、「NPO群馬まつりの里 本部」「NGO日本まつりの里 本部」の設置準備を進めます。週末実演、夜市、六次産業の商品開発、ウェルネス・リトリートを小規模に実証します。
実証結果を基に必要箇所へ限定投資し、毎週土日の持ち回りまつりを定例化。三本柱を年間事業として運営し、企業協賛、県内温泉地、出演団体、大学、地域事業者、ウェルネス人材のネットワークを形成します。
台湾等との交流企画、多言語で参加できるまつり体験、県内温泉地を結ぶ旅行商品、地域ブランド商品を拡大。県民利用、国内客、インバウンドそれぞれの宿泊率・消費・再訪率を検証し、成功分野に追加投資します。
本部依存を減らし、地域企業・旅館・商店・住民が主体となって企画を継続できる運営体制へ移行します。
地域の祭礼・神社・芸能を尊重しながら、観光客にも伝わる体験へ編集します。
宿、食、物販、工芸、交通、企業協賛を一つのストーリーと年間計画につなぎます。
愛媛をはじめ全国の祭礼地、台湾等との文化・食・人的交流を企画し、桐生へ新しい流れをつくります。
本構想を計画書だけで終わらせず、地域の皆様とともに実際の事業として立ち上げるため、初年度の1年間は横山拓郎が現地へ出向し、調査・企画・関係者調整・事業実証・協賛開拓・イベント立ち上げ等を一貫して支援することを提案いたします。
① 温泉街・既存施設・地域資源の現地調査
② 旅館・商店・地元企業・行政・関係団体との調整
③ 台湾夜市型イベント、まつり企画の具体化と実証
④ 六次産業=地域イノベーションの商品・事業開発支援
⑤ 統合医療・リトリートおよびレゾナンス事業の実証設計
⑥ 地元企業の協賛・寄付・共同事業の開拓
⑦ 地域スタッフ・出店者・協力者ネットワークの構築
⑧ 事業収益モデルの検証と改善
⑨ 群馬県内の温泉地・まつり団体・大学・研究機関との連携構築
⑩ NPO群馬まつりの里本部・NGO日本まつりの里本部の立ち上げ支援
⑪ 2年目以降に地域主体で運営できる体制への引継ぎ
立ち上げ初年度のコンサルティング料
上記金額には、現地での事業立ち上げに対する企画・助言・調整・伴走支援等のコンサルティング業務を含みます。
現地リサーチ、移動・交通、宿泊、会場・イベント関連、その他活動に必要となる実費は含まず、別途実費精算とすることを想定しています。
目指すのは、観光客のためだけにつくられたテーマパークではありません。県民が週末に訪れ、国内旅行者が群馬の温泉と文化を巡り、海外からの訪問客が日本のまつりに参加する。大学や研究者、企業、職人、若者、地域の担い手が交わり、文化・産業・健康が次世代へ循環する場所です。